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「これにて始業式を閉会します」
生徒会長からの理事長、新しく就任する先生の紹介を終えて、副会長が閉会を宣言した。
は~長かった。早く帰りたい。かえろかえーろお家(寮)へかえろ、でんでんでんぐりがえしでbッ
「2年の外部生、始業式後生徒会室に来なさい。」
は?
……はっ!?
えっ!?俺なんかした!?
生徒会に呼び出されること自体ほとんどないのに、俺みたいな生粋の庶民が生徒会に呼び出されることはただ事ではない。体育館に残っている生徒がざわつく。
「生徒会に呼び出されるなんて…」
「2年の外部生ってだれ?」
「羨ましいっ」
とかなんとかほざいているが俺にとってはピンチだ。平穏な腐男子生活の危機だ。
狼狽えている俺の様子を見て、花山くんが話しかけてきた。
「宗夜」
「あぁ花山くん、僕ちょっとものすごく大事な用事を思い出したので早急に寮に戻らなければ破綻してしまう予感がするから帰ると生徒会に伝えてくれな…」
「断る」
「鬼!!!」
銀色の鬼め!!お前の部屋にあるBL本焼却してやる!!!
「…が、生徒会室にはついていってやる。護衛としてな。」
「天使!!」
白銀の天使!!今度おすすめの本貸してあげる!!
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