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豪華絢爛。
その四字熟語がぴったり当てはまる校内で、緊張している茶髪の生徒となにやら企んだように含み笑いをしている銀髪の生徒がふたり、ある部屋の扉の前に立っていた。
言わずもがな、俺と花山くんである。
「………うぅ」
「なにしてんだてめえ、早く入れよ」
「こっ心の準備が!」
コンコン
花山くんは俺の言葉を無視してその扉をノックする。
やっぱこいつ鬼だよ!!楽しみやがってこの野郎!!
ガチャッ
「あぁ、来ましたね。……って、何故あなたもいるんです?花山太壱。」
「関係ねえだろ。」
「友達です。」
花山くんの言葉に被せて友達宣言をする。うひゃひゃひゃ、副会長変な顔してる。イケメンざまあ!
「お前っ………はぁ、もう知らね。」
なんか花山くんにめっちゃ呆れられた。おおかた不良と友達になったら俺に面倒かけるかもとか心配してい
るんだろう。花山くん優しいなあ。
「まあいいです。入りなさい。花山太壱、あなたもです。」
「失礼します」
「……チッ」
入って一言。
金の無駄遣いだろ。
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