不良は腐男子だったようですまる

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「ところで、副会長様。何故俺はここに呼ばれたんですか?」 「あぁ、そうでした。話せば長くなるのでお茶でも飲みながら話しましょう。紅茶でいいですか?」 「あ、おかまいなく」 そう言ったのに律儀に紅茶を出してくれる副会長。もはや空気と化していた花山くんの分もある。さすが。 「本題なのですが、あなたは去年からうちの学園に編入した外部生ですよね。」 「そうですね。」 じゃなきゃここにおらんよ。 「それで、昨年度1年間のうちに、外部生というのが原因で何か問題はありませんでしたか?」 「……特には。あまり目立たないようにしていたので。」 「なるほど……」 ふぅむ、生徒会はちゃんと仕事しているみたいだ。 つまり、今年入学してくる外部生3人が、男子校の上ホモが多いこの学園で、困ったことが起きないように事前の手配をする、ってことだ。 やるじゃないか生徒会。
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