不良は腐男子だったようですまる

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寮までの帰り道。 「あああ……俺の生腐男子受け……ぐすん」 「うるせえなお前は。そんなに腐男子受けがいいのかよ。」 「そりゃあ、副会長受けも会計受けも美味しいけどさぁ、せっかく腐男子受けが見れるチャンスだったんだよ!?そんな美味しいフラグを自分の手で折るようなこと………っ腐男子としてないだろ!!」 「俺はもうすでに腐男子総受けのフラグ立ってると思うけどな。」 「俺総受けは却下な。」 「バレたか。」 カカカと笑う花山くんは一回副会長に掘られればいいと思う。 そんなふうにして腐男子トークを廊下で繰り広げながら歩いていたら、花山くんが何かを受信した。電波少年ですか? ちげーよ馬鹿よく聞けと後頭部をはたかれてから耳をすませる。ん?窓の外? 今俺達がいるのは、西棟3階にある生徒会室から寮のある南棟の手前にある、本部棟南階段を降りた1階の廊下である。 南棟と本部棟の間には中庭があって、ベンチや東屋など休憩スペースが造ってある。どこまでも金持ち。 しかし生徒会が管理しているため、あまり生徒は立ち寄らない場所だ。 そこから声が聞こえるのだ。
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