苦しいときこそ×××

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と、そこでちょうど大空がもう一人の妹をつれて2階から降りてきた。 「おハロー兄ちゃん・・・・・・あのゲームいいネ・・・・・・思わず完徹しちゃったよ・・・・・・」 「え、なにお前もうクリアしたの?あれ俺が4日かけておもいっきり泣いたやつなんだけど」 「兄ちゃんはアレじゃん。2周目3周目も全部シナリオ観るじゃん。あたしはほら、序盤の共通ルートとばして最初の選択肢でロードしてるから」 「えーだって最初の方忘れちゃうんだもん。まあいいや。もうクリアしたんなら次のやつ学校終わったら俺の部屋から持ってっていいよ」 「おっけー。じゃあたしもご飯食べよ・・・・・・」 朝っぱらからゲームの話を持ちかけてきたこの喪女は、何を隠そう俺のもうひとりの妹、山下海。歳は俺の1つ下。高校3年生である。 整った顔立ちをしているが中身はキモオタなので、学校では残念会長の通名がついているそうだ。 会長ってのは、生徒会長の会長だ。なぜかは知らんが生徒会長をやっている。 黒髪ショートのモデル体型。出るとこ出てて引っ込むとこは引っ込んでる。俺の認識が間違っていなければ、こいつはなんの運動もせずにこの体型を維持しているようだ。 もしかしたら、大空の食事がとてもすばらしいものなのかもしれない。 「さて。俺そろそろ大学行くわ」 「あれ、今日1限から?めずらしいね」 「おう。じゃあ大空、戸締まり頼むわ。行ってきます」 「はーいいってらっしゃい」 「おい兄貴!!アナル系についての説明を・・・・・・!」 「朝からなにアナルとか言っちゃってんの?汚いからやめてくんない?」 「姉ちゃんもおんなじ反応すんじゃねぇええ!!」 「雪うるさい。はやく食べて学校行くよ」 ああ。 平和だ。
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