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「最後に、僕からせめてもの贈り物をさせて下さい」
「え?」
彼に連れられて着いた場所は、私のアパートの屋上。
そこには彼のタイムマシンがあった。
その中へと彼と二人で入って、椅子に座る。
「何するの?」
「見ていればわかりますよ」
次の瞬間に壁がすべて消え去る。
上下左右、すべてが外の景色を映し出していた。
それでも一切風を感じないという事は、ここはタイムマシンの中なんだろう。
そしてゆっくりと私の体が空へと浮かび始める。
「えっ!何これ!浮いてる!」
彼と一緒に空へと浮かび上がっていく私。
さっきまでいたアパートの屋上が少しずつ遠ざかっていく。
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