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「すごい!飛んでる!私たち飛んでる!」
アパートはもう遥か下、眼下に広がるのは私の住んでいる町。
夜の町に広がる生活の明かり。
それが町全体を染めて、美しい夜景が広がる。
「綺麗……」
「空から見てもとても綺麗ですね、この町は。まるで宝石のようです」
「こんなに綺麗な夜景見た事ないよ……」
「夜景だけではありませんよ」
視界が急に白いモヤに遮られる。
やがてその白が突然消えると、そこはまるで別世界だった。
「わぁ!すごい!」
そこは雲の上、上を見上げれば数え切れない程の星がひしめき合い、いつもより近くに見える月はとても綺麗な三日月。
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