第12話 いつか忘れるモノ

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「はい、噂では聞いていたんですが。こんなに人がいるとは思っていませんでした」 「そっかぁ、未来じゃあもう廃れちゃってるんだね」 「残念ながら……ほんの一部にしか存在していません」 そういう話を聞くとなんだか切ない。 この町の風景も時代と共に変わってっちゃうんだ。 仕方ない事だけど、あんまり嬉しい事じゃない。 「あ、見てあれ!あれ美味しいんだよ!」 「美味しそうな香りがしますね」 「食べる?食べよう!」 「はい」 彼と並んで食べるスイーツ。 「甘過ぎずとても美味しいです」 「でしょ?」
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