第12話 いつか忘れるモノ

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「ホントにそう思ってる」 「はい、そう見えませんか?」 「全然」 「あ、でも、友人からも似たような事をさんざん言われました。言っている事と見た目が釣り合ってないって」 「うん、それに同意」 「まさかここでも言われるなんて。以後気をつけます」 「いいよ別にそのままで。そのままの方があんたらしいし」 段々と日が暮れてくる頃、私たちは神社へと立ち寄った。 彼がこの時代の神社が見たいと言ったからだ。 「ここの神社、六十年前からここにあったんですね……ちょっと感動してます」 「て事は未来にも残ってるんだここは」 「はい。こんなに綺麗なままではありませんが」
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