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ジリリリリ!
金切り声を上げる目覚まし時計をバンッと叩いてこれ以上叫ぶのを止める。そして大きく伸びと欠伸。
オレの名前は《中村聖夜》。普通の高校二年生だ。中肉中背、見た目も普通だからあまり特徴が無い。
そしてどうでも良い話だがハーレムを夢見ている。
起き上がって後頭部をかく。
ついに朝が来た。
「お兄、朝ご飯出来てるよー!」
妹の《中村七海》がオレの部屋の扉を勢い良く開ける。更にドロップキックしてオレを押し倒し、オレの上に乗る。
「お兄!朝ご飯出来てるよー!」
にぱぁ、と明るい笑顔で告げる七海。チャームポイントの八重歯がチラリと見える。オレは八重歯好きだ。しかしコイツには萌えない。だって妹なんだし。
「二度言わなくても分かる」
「……っ!!」
七海はいきなりオレから飛び退き壁際まで退いた。
「お兄……勃ってる」
「何がだ?」
逆にオレは寝てるのだが……
「朝立ちしてる」
「っ!?」
慌てて自分のなにを確認する……うん、起ってない。
「く……クララが勃ってる……」
七海は嬉々としてオレの下半身をまじまじと見る。オレは七海の顔を押しのけた。
「オレのクララは勃ってない」
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