変態パニック警報!

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「何で勃たないの!?思春期なんでしょ!?」 「そこ!その思春期イコールみたいな考えは止めろ!」 誰もがそうなるみたいな考えは本当に止めて欲しい。 「取り敢えず朝ご飯だな。すぐ降りるから先にリビング行ってろ」 「はーい」 七海は部屋から出た。そしてゆっくりとドアを閉めーー 「や、やっぱり朝一の自家発電は必要だよね……うん」 ーーる前にそんな小声が聞こえたが、ここは無視しておこう。 今のやり取りで分かっただろうが、うちの妹は変態だ。ドが付く程ではないが変態だ。 何もしていなければ可愛い方なのに……残念だ。本当に嘆かわしい。 はあ、と溜め息を吐く。そして起き上がって着替えを始める。 まず上半身のシャツを脱ぎ、はあ…はあ…、ズボンを脱いで、はあ…はあ………………はあはあ? 「………っ!!」 オレはバッとドアの方を見る。 「はあ…はあ……」 七海がドアの隙間から顔を覗かせていた。 「お、おに、お兄の生着替え……はあ…はあ……」 お前、もう消えろよ。てか一生家に帰って来るな。 「そ、そろそろ闇黒龍がポロリする……し、白い炎を吐くかな……?」 ゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえる。 お前、マジでこの家から出てけ。
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