2人が本棚に入れています
本棚に追加
すぱぁーーん―……!!
1本の竹刀が雫の前に落ちた
竹刀を落としたのは…
?:「悪いな、1分以内だったな」
棗「なっ………!?」
驚きを隠せない棗だった
しかも、人物は先程の位置はほとんど変わっていなかった
?:「言っただろ?レディを狙う切り裂きジャックだと思ってかかってこいって
本物の修羅場は剣術より速く、寸秒で状況が変わるんだ
その寸秒で判断しないと、こうなるんだぜ」
人物は棗の首元に竹刀の先を向ける
?:「オレには負けたが、てめぇはもう1つ学べただろ?」
棗:「…なんのことかさっぱりだな」
そういって棗は竹刀をおさめた
すると、人物は半目で呆れた表情になった
?:「言わねぇと分からないのか?
これだから最近のお子ちゃまは……」
棗:「何だと!?」
棗が怒鳴りながら人物を睨むと、
先程の表情と変わり、真面目な表情があった
?:「しょーがねぇな…
もう1つは、自分の剣をなにがなんでも放すな」
棗:「剣を…放すな……?」
?:「技術も判断も大切だが…、自分が何の為に、何を守るかを剣でも槍でも拳でも、それに誓いを立てて闘うことが大事だ
てめぇは剣が獲物だろ
なら闘いで諦めて剣を放すな
それは同時に守るものも手放すことだからな」
そう言って、人物は雫に近寄る
?:「オレが勝ったら…
忘れてねぇよな」
そう言うと、人物は雫の耳元で何かを話した
雫:「!?」
?:「内緒ですよ、レディ」
雫はうなずいた後、?にだけ聞こえるような大きさで呟いた
雫:「貴女はどうして男性の格好をしているんですか?」
最初のコメントを投稿しよう!