教師と狐

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すぱぁーーん―……!! 1本の竹刀が雫の前に落ちた 竹刀を落としたのは… ?:「悪いな、1分以内だったな」 棗「なっ………!?」 驚きを隠せない棗だった しかも、人物は先程の位置はほとんど変わっていなかった ?:「言っただろ?レディを狙う切り裂きジャックだと思ってかかってこいって 本物の修羅場は剣術より速く、寸秒で状況が変わるんだ その寸秒で判断しないと、こうなるんだぜ」 人物は棗の首元に竹刀の先を向ける ?:「オレには負けたが、てめぇはもう1つ学べただろ?」 棗:「…なんのことかさっぱりだな」 そういって棗は竹刀をおさめた すると、人物は半目で呆れた表情になった ?:「言わねぇと分からないのか? これだから最近のお子ちゃまは……」 棗:「何だと!?」 棗が怒鳴りながら人物を睨むと、 先程の表情と変わり、真面目な表情があった ?:「しょーがねぇな… もう1つは、自分の剣をなにがなんでも放すな」 棗:「剣を…放すな……?」 ?:「技術も判断も大切だが…、自分が何の為に、何を守るかを剣でも槍でも拳でも、それに誓いを立てて闘うことが大事だ てめぇは剣が獲物だろ なら闘いで諦めて剣を放すな それは同時に守るものも手放すことだからな」 そう言って、人物は雫に近寄る ?:「オレが勝ったら… 忘れてねぇよな」 そう言うと、人物は雫の耳元で何かを話した 雫:「!?」 ?:「内緒ですよ、レディ」 雫はうなずいた後、?にだけ聞こえるような大きさで呟いた 雫:「貴女はどうして男性の格好をしているんですか?」
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