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景色は変わり、
落石が散乱し、ボロボロの闘技場に変わった
雫:「ここは?」
棗:「見晴らしがいいな、あいつは何考えてんだ?」
周りを見渡すと、1つの扉があり音を立てながら開いた
エ:「グルルルルッ……!!」
グ:「ガルルルルッ…!!」
獣人姿のエンヴィーとグリードは開きかける扉を睨み威嚇する
蝶:「スイ、キィ、
もし敵が悪魔なら2人を守れ
エンヴィー、グリード、先手必勝だ
武器を召喚して待機だ」
スイとキィは頷き、エンヴィーは刃のついたブーメラン、グリードは三叉の槍を召喚して、扉に狙いを定める
棗:「あめ、用意はいいな?」
雫:「いつでも大丈夫だよ!」
棗は刀を、雫は篠笛を構える
すると、扉の向こうから複数の影が現れた
エンヴィーはブーメラン、グリードは槍を投げつけた
すると、幾つかの影が一部が斬り飛んだり、槍が何体かが貫かれた
キ:「下級悪魔、カリカンジャロス…
クリスマスに活発化するゴブリンに似た悪魔…」
ス:「ゴブリンと変わらない悪魔ね
2人も闘いたいなら早くしないと、エンヴィーとグリードは2、3分で終らせるわよ」
スイが雫と棗に言う
棗:「言われなくたってわかってるよ!
あめ!頼んだぞ!!」
雫:「うん!
~~~♪」
刀を構えて走り出した棗をサポートするように篠笛を吹き出す雫
すると、みるみるうちに植物が地面から芽生えだし、悪魔達を拘束しだした
棗:「ナイス!
はぁ!!」
剣道と同様、悪魔を叩き切っていく
蝶:「何だか、心配はいらないみたいだな」
蝶華が呟くと、無数にいたカリカンジャロスも、身体の一回り大きいリーダー格の1体だけが残った
エ:「俺が殺る!」
グ:「いや俺だ!」
敵の前であるにも関わらず、エンヴィーとグリードは胸ぐらを掴み喧嘩していた
それを見たカリカンジャロスは、電光石火の速さでエンヴィーの首を斧で斬り飛ばし、その斧をグリードの眉間に降り下ろした
首から鮮血の噴水を流しエンヴィーの身体は倒れ、グリードも口を開け白目を剥いて膝から崩れた
スイとキィはそれをつまらなそうに見る
蝶:「雫、河野君、怪我ないか?」
蝶華に至っては、2人を見向きもしないで雫と棗に声をかける
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