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ス:「蝶華!」
キ:「蝶華起きろ!」
秋:「チョウ!皆待ってるんだぞ!!」
エ:「蝶華……!」
グ:「蝶華……!…」
蝶:「……エンヴィー…?…グリード…?…」
静かに目を覚ました蝶華は、悪魔達の名を呼んだ
エ、グ:「蝶華…………!!…」
秋:「ったく…良かった……!」
安心した皆は一気に脱力した
しかしそれも束の間
蝶:「って……何で犬になってるんだ!このバカ犬共ーーー!!!」
エ、グ:「ギャーーーン!!!」
蝶華は立ち上がり、容赦無くエンヴィーとグリードをアッパーで殴り飛ばした
狼達は雫と棗の頭上を通り抜け撃沈、キャンキャンと痛みに悶えていた
勿論、雫と棗は唖然
秋:「気にすんな、いつもこんなだから」
棗:「これが…いつもの黒神さん達……」
雫:「蝶華ちゃん……やっぱり強いなー」
唖然としながらも呟いた一言を棗は聞き逃すことなく、蝶華を見ながらあぁ、とまた一言呟いた
グ:「蝶華!ケツ顎なったらどうすんだお前!」
エ:「痛ーーい!顎変型したくないーー!!」
人姿になり蝶華を睨む目は若干赤かった
勿論蝶華が気づかないわけはない
蝶:「…泣いたのか……?」
エ:「…別に……」
グ:「あまりの痛みで涙目なん……」
グリードの言葉を遮ったのは、
蝶華が2人の胸にポフッ…と頭を預けたからだった
蝶:「ごめんな……
私ばっかり守ってもらって…」
蝶華の肩に2人は頭を乗せる
エ:「…泣かないで蝶華…俺ら、ちょっと待ち過ぎて目に塵入っただけだから」
蝶:「…うん……」
グ:「詫びにデカいケーキ作れよ
皆で笑って蝶華の手作り食べたいから………」
蝶:「うん…分かった…」
蝶華はエンヴィーとグリードの頭を優しく撫でたのだった
雫:「フフッ…
なんだかほのぼのするね!」
棗:「あぁ、そうだな」
二人は優しく三人を見守っていた
棗:「とりあえず、皆無事で良かった。で、ずっと気になってたんだが……
雫、あいつに何て言われたんだ?」
雫:「あいつ?」
棗:「あいつだよ!俺を剣道で負かしたあの男!!」
あれはね………
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