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自宅から駅までは歩いても10分ちょっとの距離だ。
だけど、そんな事してる間に毅一がいなくなっちゃったら・・・。
駅に向かう途中の道でタクシーを拾う。
そして急いで駅に向かってもらい、予定よりも1本早い特急列車に乗り込んだ。
最後くらいは信じたい。
きっと毅一は、待っていてくれる。
この3年近くの年月を一緒に過ごし、彼の事はおおよそわかっているつもりだ。
毅一は律儀で素直だから、きっと逃げたりはしないだろう。
会って話せば、きっとわかってくれるはずだ。
だからもう少しだけ、ちゃんと話し合う余地が欲しい・・・。
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