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到着した毅一の家。
マンションの周りには大きな雪山ができ、去年とほとんど変わらない景色に懐かしさを覚えた。
しかし今はそれどころじゃない。
「母ちゃんは神居の実家に行ってるから・・・。」
そう前置きし、毅一は私を家の中へと通してくれた。
家の中は私が出入りしていた頃と同じで、家を出て官舎に入った毅一の部屋が少し片付いている他は全く変わっていない。
しかし、どこか違和感があるのは何故だろう。
家に入るなり、リビングのソファーに腰を落とす毅一。
そんな毅一の向かいに立ち、早速私は彼を問い詰めた。
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