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渉さんは込み上げる怒りをなんとか消化しようとしていた。
そして、大きく息を吐き出して
私が淹れたばかりのコーヒーを静かにすすった。
ミルクはいつもよりも少し多めに入れた。
渉さんは一口飲んだ後、再び大きな息をゆっくりと吐き出した。
そして、その続きを口に含む。
カップから口を離して渉さんが背もたれにもたれたまま天井を見る。
「あーあ。生き返る」
そしてカップを空にして、渉さんは時計に目をやった。
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