1780人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
室長は阿部さんに詰め寄った。
「聞いただろ?社長と桐谷くんのことは…言いたければ言えばいい。社長もそれを望んでいるようだ。好きにしろ。ただし、今後このことで桐谷君と野崎君には一切近付くな。社内メールの件については何らかの処分は覚悟しろ。この部屋の施錠(セジョウ)も近藤部長に言っておく。会社に来ている以上、仕事をして帰れ」
室長は彼を睨みつけた。
いつもは優しい室長が
今ばかりは強気で…男らしくって…頼もしい。
どこか渉さんに似ている気がするけれど
やっぱりそれは全然違って…
でも…
すごく素敵な人だと思った。
そして、それを
私以上に実感しているのは…
もちろん、
私の隣にいる…彼女だった。
最初のコメントを投稿しよう!