危険なメール

31/38
1780人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
室長は阿部さんに詰め寄った。 「聞いただろ?社長と桐谷くんのことは…言いたければ言えばいい。社長もそれを望んでいるようだ。好きにしろ。ただし、今後このことで桐谷君と野崎君には一切近付くな。社内メールの件については何らかの処分は覚悟しろ。この部屋の施錠(セジョウ)も近藤部長に言っておく。会社に来ている以上、仕事をして帰れ」 室長は彼を睨みつけた。 いつもは優しい室長が 今ばかりは強気で…男らしくって…頼もしい。 どこか渉さんに似ている気がするけれど やっぱりそれは全然違って… でも… すごく素敵な人だと思った。 そして、それを 私以上に実感しているのは… もちろん、 私の隣にいる…彼女だった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!