予期せぬ予感【室長side】

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私がここに来たのは、ずっと好きだった幼馴染の山崎恭介…恭ちゃんのためだった。 幼いころからずっと一緒で、父も母も彼を知っていた。 けれど、私は好きだったのに両親は彼をあまり良くは思っていなかった。 けれど、恭ちゃんが私を無理やりにこの会社に入社させ、桐谷さんへの歪んだ想いに私を利用しようとしたときに… 全てが分かった。 私のことを少しもわかってくれないと思っていた父も、ちゃんと私のことを想っていてくれた。 あのまま彼のことを想って追いかけていたら、私は何も変わらず、世間知らずのお嬢様のままだったんだと思う。 恭ちゃんとは離れることになったけど、それが大きな転機となった。 そういう意味では… 恭ちゃんには感謝しなければならないのかもしれない。
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