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小川先輩のおかげで、さっきまで曇っていた気持ちが晴れ、自分のデスクの椅子を軽快に引いた。
横には長谷部さんがいるけれど、今は仕事。
私にだってもう、任されている仕事はあるのだから、それをしっかりとこなさなければならない。
長谷部さんは私の教育係の手前、仕事に集中している私には話しかけてこない。
『仕事中の私語は慎(ツツシ)むように』
そう教えてくれたのは彼女なのだから。
それに、彼女自身も忙しそうに電話の応対と書類作成に追われていた。
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