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【司書とその仕事について②】
「本の記憶」は、その本が生まれた時の記憶から、大事にしてもらった人との記憶、本に描かれた風景の映像やそこに隠され隠蔽された歴史の謎まで様々。
本が司書の求めに応じ、閲覧者に対して心を開くことで、その本の持っている記憶が閲覧者に読めるようになります。
辛い記憶や人に教えたくない記憶を持っている本は、なかなかその記憶を見せてくれないこともあり、ここで司書の技量や閲覧者の資質が試されることとなります。
司書は本の記憶を「紐解く」ことはできますが、その記憶については断片的なイメージしか見ることができず、その記憶を「読む」ことができるのは外部から訪れた閲覧者のみです。
そのため司書にならず、図書館内で閲覧者として一生を過ごす者もいるようです。
レノの図書館の敷地内には、そうした人々を埋葬する墓地もあります。
ちなみにこの司書の力は、図書館を離れると使うことができませんのでご注意ください。
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