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基本的な世界観
時は今から1400年後。
この世の全ての書物を所蔵し、かつそれらの本の記憶を読むことができるという、『レノの図書館』と呼ばれるふしぎな図書館の伝承が語り継がれる世界のおはなし。
物語の中心となる時間軸からおよそ100年前、行き過ぎた科学技術は人口の爆発と資源の不足という問題を引き起こし、歴史的にも例を見ない大戦争が勃発する。
戦火は惨状を極めたが、その戦争は突然起こった大災害によって終結した。
のちに『カタルシス』と呼ばれるその大災害は、世界全土での大規模な地殻変動を伴う大地震、及びそれによって引き起こされた火山の噴火、地形の変化などを総称するものである。
大災害によって都市は悉く崩壊し、国家機能は全て停止。世界人口は以前の3分の1にまで激減し、戦争は否応なしに終わりを迎えた。
それまで発展していた科学技術は全て地に埋もれ海に沈み、その残骸をガラクタのように残すのみ。
それまでの世界の歴史も闇の中に呑まれてしまった。
大規模な地形変化は天候などの環境の変化にもつながり、それまでの生態系も崩壊し一変。
生物は新たな環境に適応するために急速な変化を見せ、各地で新種生物も多く発見されるようになった。
ヒトもまたその変化の例に漏れず、災害後は突然変異でそれまでとは異なった特徴をもつ者も多く生まれている。
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