『レノの図書館』イベント説明書

突然変異のヒト「異人」について

【災害前に産まれている異人について】

ここからは、レノの世界でもほとんど知られていない事実を紹介します。

異人は基本的に『カタルシス』による劇的な環境変化によって産まれるようになった突然変異種ですが、稀に災害前から生きている異人も存在します。

そういった人々の大半は、『カタルシス』以前からそれぞれの国家によって秘密裏に行われていた人体実験によって産まれた者たちです。

それらの研究では、生物進化の観点から、他の動物の特徴を持ったヒトを産みだす実験がされていました。

実験の性質上、そうした実験で産まれたヒトは古代生物の特徴を持っているものが多いようです。

その研究は世間に公表されることはなく、被検体も厳重に隔離されていたため、一般にその存在が知られることはありませんでしたが、『カタルシス』で研究所が崩壊した際に多くの者が逃げ出しました。

彼らははじめ身を隠して暮らしていましたが、災害後異人が多く産まれるようになり、自分たちの存在が目立たぬようになると、一般社会に紛れて暮らすようにもなりました。

現在世界中で確認されている異人の多くは、『カタルシス』での劇的な環境変化の影響で産まれた者たちですが、こうした実験により産まれたヒトや、その子孫である者もいます。

被験者たちは現在ではそのほとんどが亡くなっており、その過去を積極的に語ることもしなかったため、過去にこうした実験が行われていたことは現在でも一般には全く知られていません。