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「常守監視官」
狡噛が一係に入ると、自分のデスクで仕事をする朱がいた
「狡噛さん!どうしたんですか?」
「いや…仕事中ならいい」
「大丈夫ですよ、一段落つきましたから
それより私に何か用ですか?」
朱はデスクから立ち狡噛に寄る
「……なぁ…縢が今悩んでること知らないか…?」
「縢君の悩み………?」
朱は質問がよく分からなかった
「ホワイドデーのプレゼントでな、バレンタインの詫びに良いもん無いか考えてんだ」
「ああ!狡噛さんだけ貰えませんでしたよね、かがり君のチョコ」
そこで朱は質問に気づく
目の前の無愛想な男は、恋人へのプレゼントを悩み相談し回っている
‘狡噛さんもかがり君のこと大切に思っているんだ…’
「なら私、縢君を偵察してきます!」
「はぁ?」
「私なら縢君とそういう話出来ますし、偵察役にぴったりです!」
そう言ってと朱は鞄を持った
時間を見ると朱がいつも帰る時間だ
「お、おいっ!?」
「私、縢君が狡噛さんのプレゼントで喜ぶのが楽しみなんです
ちゃんと聞いてきますね!」
年相応の笑顔を見せる朱はそう言って一係を出ていったのだった
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