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「どうしたの朱ちゃん?」
縢の部屋
朱は縢の料理を見つめていると縢に聞かれた
「ん?」
「何か俺に聞きたそーな顔してるよ」
縢はフライパンを動かしながら朱を見ずに言う
「…何作ってるの?」
「オムライスだよ」
フライパンの中の卵をチキンライスの上に乗せると、とろりとした半熟オムライスが出来上がった
「美味しそう…!」
「俺が聞いたの答えてくれたら食べていいよ」
スプーンを構える朱からオムライスを奪う縢
朱は偵察を思い出し、スプーンを置き縢に向き合った
「縢君さ、今悩んでることある?」
「悩んでること?」
「悩んでるって言うか、欲しい物とかでもいいけど」
欲しい物ねぇ…と縢はオムライスを戻し顎に手を当て考え出した
「てか、何でそんなこと聞くの?」
「え……!
…と、友達のチョコのお返しの参考にしようと思ってだよ……!」
狡噛の偵察役をしている
そんなこと言えるわけがない
ふーんと言いながら縢はまた考え出した
「……あのさ……」
「うん?」
「監視官とかじゃなくて朱ちゃんだから言うけど、今ね、休みが欲しい…」
「休み…?今日は非番だったよね?」
「うん…コウちゃんとの休みが欲しいんだ…」
縢は苦笑しながら言った
「最近コウちゃんと休みが合わなくてさ、
仕事でも会えるけど、やっぱプライベートでデートしたいなって…
俺達執行官は潜在犯だから外に簡単には出れないし、もし何かあればドミネーターは躊躇無く殺す
だから…愛せるときは愛したい」
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