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---悪夢を見た
私の目の前で、愛しい人が消える悪夢を………
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「……以上が次の壁外調査の連絡事項だ
各自の仕事に戻っていいぞ」
「はっ!」
調査兵団のエルヴィン団長の部屋にて、班長の私達は次の壁外調査の連絡を受けていた
巨人との闘いで班を無意味な犠牲にしてはならない
私は班長として職務を怠ってはならない
なのに…
私の頭はエルヴィン団長の話を殆ど理解して無かった
原因は分かってる、例の悪夢だ
否定は出来ないけど、あんなことが起こるはず無いのに不安で仕事が疎か、
情けないなぁ私
「お前も何か連絡あるか、リヴァイ?」
団長がそう言ってリヴァイ兵長に視線を向ける
「……別に…」
不意に兵長と目が合うが、兵長は反らした
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「…おい………」
無愛想で、でも落ち着く声が聞こえた
振り返ると、人気の無い廊下でただ1人、リヴァイ兵長がいた
「自分にご用でしょうかリヴァイ兵長?」
私はいつも通りに敬礼をする
「…別にかしこまらなくていい」
「しかしここは人が通る廊下です、兵長や私の部屋ではありません」
私が態度を変えず言うと、リヴァイ兵長は舌打ちをする
「なら命令だ…
兵士でなく俺の女として態度を変えろ」
「…命令はズルいよ、リヴァイ」
私はしれっと愛しい恋人、リヴァイの命令に従った
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