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「たかちゃん!!このかばん付いてあったキーホルダーがないよ!!」
愛は俺がひったくりから取り返したもう1つのかばんを見て言った。
「え!?本当だ!!……もしかしたら、あの時だ。ひったくりした奴からかばんを取りあった時だ!!その時にキーホルダーが外れたかもな!!」
「じゃ~たかちゃんとひったくりした奴が争った場所に行けば、キーホルダーがあるかも知れないね!!」
「……お巡りさん!!俺、キーホルダーを探してきます!!キーホルダーが見つかったら、また来ます!!」
俺はひったくりした奴と争った場所に戻った。
「たかちゃん~!待ってよ~!」
俺と愛を見ていたりさこと須賀屋は交番に来た。
「お巡りさん!!さっきの男の子、何処に行ったんですか?」
「え?し…知らないよ!!…でも、なんかひったくり犯から持ち主のわからないかばんを取り返して持って来たけど、キーホルダーがないとかで、探しに行ったよ!」
「キーホルダー…りさ!!あのかばんにキーホルダー付けてた?」
「うん!!付けてたよ!『運命』っていうキーホルダー!」
「『運命』?」
「私のお母さんとお父さんは運命の出逢いだったんだって!!それで、娘の私にも『運命』の人を見つけて欲しいって意味を込めて私に買ってくれたの。私にはまだ早いけど……」
「それって!!りさにとってとても大事なものだよね?」
「だ…大事なものだけど…」
「りさ!!早くあの男の子と女の子のとこに行くよ!!」
「みや~、待ってよ!!」
りさこと須賀屋は俺と愛の後を追った。
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