愛の思い出

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「いけよ~」 「今はパスだろう~?」 ……今日はサッカー部の試合。 俺はベンチでチームメイトの応援をしていた。 「望月く~ん!!がんばれぇ~!」 マネージャーの橘美代子(たちばなみよこ)さんは望月を必死に応援していた。 (橘さん……必死だな…) 「高岡くんも声だしてよ!」 橘さんは応援をしていない俺を見て言った。 「わかりました…今だ!!いけよ~」 俺は応援した。 「高岡くん!!今日来てるよ!」 「誰が?」 「愛!」 「嘘だ~!」 「本当だって!!あっち見て!」 橘さんは愛がいる方向を指差した。 (あれは……愛か?) 俺は愛かどうかわからなかった。それぐらい、遠くにいた。 「昨日、愛に高岡くんの応援に来ても意味ないって言ったんだって?」 「え!?い…言ったけど、どうしてそのことを…?」 俺は昨日愛に言ったことを橘さんが知っていたので驚いた。 「昨日、電話で愛が私に 「明日、たかちゃんの応援をしに行くって言ったら、俺はレギュラーじゃないから、来ても意味ないって言われたの!だから、愛は行かないね!!みよちゃんごめんね!」 って言ってたんだ!!」 「どういうこと?」
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