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「何があったの?」
心配してそう問いかけてくれるのは、学年で一番テニスの上手い陽子(ようこ)。
オレンジジュースを注ぐ久恵の手伝いをしている真奈(まな)も、心配そうな顔をしてる。
前日はあんなにみんなではしゃいで、夜中の3時まで語り合って。
今までよりもっと仲良くなれたって思ったのに…。
その雰囲気を私はぶち壊していた。
「ごめんね」
その言葉しか出てこない。
「取りあえず目薬ね」
小さな音を立ててテーブルにオレンジジュースを置いてくれた久恵が、私の目にピンク色した目薬を2滴ずつ注してくれる。
「伊東優のコト?」
さすが親友。
察知するのが早い。
私は久恵が座るのを待って、昨日見たことをみんなに話した。
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