第1章 彼女の本性

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「…ごめん、好きな人が出来たんだ…」 そう言って隣に立っている出っ歯な女の肩を抱く小太りで低身長な彼。 いつもの待ち合わせで使っているカフェの前に、急に呼び出されたと思ったらこれだ。 …まぁ、前から少し予感はしていたけれど…。 モヤモヤした気持ちで彼の隣の女を見て。 小さく息を付いて、 「…わかった」 そう、告げた。 「お幸せにね…」 笑顔で、でも少し悲しいそうに。涙を堪えてますよー感出して。 これ、重要。
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