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本当はもっと飲んでいたかったけど。
日奈子が彼氏に呼び出されて、ぼっちになった私は仕方なく居酒屋を出た。
時間は、まだ夜の8時。
飲み直すのには十分な時間だけれど…。
友人、全滅。
みんな彼氏。彼氏。彼氏。彼氏。
そんなに彼氏が大事かっ!
ヤケになった私は電柱に八つ当たりするけど、痛いのは自分だけだった。
私だって…今日の午前中までは彼氏いたのに…。
彼に他の女の存在を感じたのは1ヶ月ぐらい前のことだ。
別れようと思ったけれど、なんだか面倒くさかった。
この1ヶ月忙しかったし。
それに、私は恋人との別れの切り出し方なんて知らなかったから。
でも…だからって…
なっんっでっ!あの出っ歯女なのよ!?
あの女だったら間違い無く私でしょ!?
私の方が絶対良い女でしょ!?
信じらんないっ!
彼に貰った指輪。
小指を飾るそれを躊躇なく外し…
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