第1章 彼女の本性

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本当はもっと飲んでいたかったけど。 日奈子が彼氏に呼び出されて、ぼっちになった私は仕方なく居酒屋を出た。 時間は、まだ夜の8時。 飲み直すのには十分な時間だけれど…。 友人、全滅。 みんな彼氏。彼氏。彼氏。彼氏。 そんなに彼氏が大事かっ! ヤケになった私は電柱に八つ当たりするけど、痛いのは自分だけだった。 私だって…今日の午前中までは彼氏いたのに…。 彼に他の女の存在を感じたのは1ヶ月ぐらい前のことだ。 別れようと思ったけれど、なんだか面倒くさかった。 この1ヶ月忙しかったし。 それに、私は恋人との別れの切り出し方なんて知らなかったから。 でも…だからって… なっんっでっ!あの出っ歯女なのよ!? あの女だったら間違い無く私でしょ!? 私の方が絶対良い女でしょ!? 信じらんないっ! 彼に貰った指輪。 小指を飾るそれを躊躇なく外し…
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