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「はい…」 徹夜さんのはからいというか週に一回は診察を受けるようになった。理由はよく具合が悪くなるからだ。ここ最近、記憶が急激によみがえってくるせいでその反動に心とかが耐えられずにいる。 「…不思議ですね」 「なにがですか?」 「聞くところによると一人で何人もの輩を斬ったとか…それはもう鬼神のようだと」 そんな話があったなんて… 「そして必ず聞く質問があるとか…紅を知っているか?と」 佐伯さんを見ると優しい笑顔をしているのにどこか冷たい感じがした。 「…佐伯さんは知っているんですか?」 「まぁね…これでも幹部だし。刈谷組は無罪だよ…外様の紅組が人体実験をしてなにかの研究をしていた。それだけじゃない…人身売買、臓器売買とかね。これらはお頭は全く知らなかった。お頭が疑問に思い始めたのは毎回それも頻繁に大金をよこしてくるからその大金をどこで用意してくるのかと言う疑問から…だから君のお望みの情報は得られないかもしれませんよ?」
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