Prologue

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違う。 いつもの碧さんじゃない。 直感的に感じたものの、それを決定付ける証拠は、何一つない。 「あなた、誰………?」 『僕は碧だよ? 何を言ってるの、花純。 さぁ、いよいよ明日は式だ。 本当に僕のお嫁さんになるって覚悟があるなら、夫になる僕のいう事、きけるよね?』 携帯を耳に当てながら、私は小さく頷いた。 相手に見えるはずなんてないのに。 それでも電話の向こうに気配が伝わったのか、低い笑い声が返ってくる。 『いい子だね、花純。 じゃ、服を脱いで。 いつも僕がするように────自分で触ってごらん』
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