Prologue

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やっぱりおかしい。 碧さんがこんな要求をしてくるはずがない。 彼はいつも優しくて、ベッドの中でも紳士的で、私が嫌がる事なんて、一つもした試しがないのだから。 「やっぱり変……。 あなた、一体誰なの?」 『だから、碧だよ。声で分かるだろう? さぁ、花純が好きなこの声で、たくさん可愛がってあげる。 ベッドに入って……僕が花純の悦いところ、全部舐めてあげるよ。 そう、まずは胸から』 そんな命令、きけるわけがない。 碧さんと交わる空想の中で、自分で自分の体を弄ぶだなんて。
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