Prologue

4/4
前へ
/34ページ
次へ
従うふりだけして、誤魔化そう。 そう思っていたのに、携帯の画面が、テレビ電話に切り替わってしまう。 碧さんの姿は灰色のアイコンのままで、目を丸くした私の姿だけが、画面の端にある。 もう誤魔化しはきかない。 諦めた私は唇を噛みしめて、恥辱的な命令に屈した。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2791人が本棚に入れています
本棚に追加