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優が指定した『○○駅』は、久恵の家の最寄で、……優の元カノと会った場所。
なんでこの駅?、って妙に不安になる。
「奈々って子と一緒にいるんだろうなぁ」
つい口から、独り言が漏れる。
お洒落なセルフカフェ。
そこに着いた私は、透明のガラス越しに店内を覗き込む。
――声に出した言葉には魂が宿る。
目にした光景に、そんな話を思い出した。
涼しい顔をしてフルーツジュースを飲む優と、店内を覗き込む私に気付き、笑顔で手を振ってくれる可愛い女の子。
「…もぉやだ」
私は泣きたくなる気持ちをこらえて、店内へ入った。
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