第7話*交わる視線、交わる気持ち

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「美希ちゃんっ。こっちこっち!!」 奈々の笑顔とは逆に、私の顔は引きつっていく。 「座りなよ」 「これ渡しに来ただけだから」 上手く笑えない顔を奈々に見られないようにカバンを漁り、プリントを探す。 探しながらチラリと優を見ると、視線は窓の外。 私と目を合わせないようにしているのを感じて、もうどうしようもないくらい胸が痛む。 私はプリントをテーブルの上に置く。 「締め切り…。明日だから絶対に持ってきてね」 そう告げるけど、声が酷く震えてた。 いつまで待っても優からの返事が返ってこない。 無視されてるんだってわかって、もう怖くて。 「お願いね?」 それだけ言うと、逃げるように踵を返した。
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