第7話*交わる視線、交わる気持ち

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制服のネクタイを緩め、胸元が見えそうなほどブラウスのボタンを外してる奈々。 アクセサリーとスワロフスキーが飾る長い指先で、アイスコーヒーの入ったグラスをもてあそぶ姿は少し子供っぽい。 だけど目つきや唇は凄く色っぽくて、大人の魅力も持ち合わせてる。 そんな私の視線に気付いて、またにこっと笑う奈々。 その笑顔が可愛すぎて顔が赤くなった。 ――恋敵に見とれるなんてっ!! 私はカバンから財布を取り出すと、その場から逃げるようにカウンターへ飲み物を注文しに行くことにした。
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