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「見て!美男美女!」
注文した商品を待っている間、後ろから聞こえた女子高生の声に視線を向けた。
「あんなカップル、本当にいるんだね」
きゃあきゃあと騒ぐ先には優と奈々がいて、私から見てもお似合いだ。
イラストを描く優の髪を引っ張ったりして…。
そんな奈々の手を払いながらも、少し笑ったりして…。
もう見ていたくないのに、なぜか目が反らせない。
2人があまりにも似合いすぎて、笑いさえ出てきそうだった。
「お待たせしました」
店員さんからジュースを受け取ったものの、私は戻ることが出来なくて。
泣きたくなる気持ちさえも、心に無い。
ただ自分が情けなくて。
バカみたいで。
私はダストボックスの前に立ちすくみ、しばらく身動きが取れないでいた。
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