第7話*交わる視線、交わる気持ち

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「優はっ!こんな……っ」 もたれてたガードレールから立ち上がって、必死になって叫ぶ奈々の瞳に涙が浮かぶ。 「こんな軽くてどうしようもない私にしかっ、すがれなかったんだよっ」 搾り出すような声があまりに切なくて、奈々の苦しい気持ちが見えるようだった。 「あんたもさぁ!優が好きって言うんだったら、私を受け入れた優ごと好きになりなよ!!」 気付けばペットボトルが地面に転がっていた。 オレンジの液体がアスファルトを濡らしていく。 私はそれを見る振りをして、奈々から目線を外した。
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