第7話*交わる視線、交わる気持ち

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奈々の言いたいことが、よくわからなかった。 だけどどれだけ優が好きなのか。 それだけは嫌になるほど。 …痛いほど伝わる。 「奈々ちゃんの言いたいこと。私にはわからないけど」 私はペットボトルを拾いながら話しかけた。 「奈々ちゃんと居るとき、優は私に見せないような顔をして笑ってるよ」 チクリと針が私の心を刺す。 奈々はうつむいたまま、 「だから。そうじゃなくて…」 そう呟きながら、奈々は優に恋してる涙を流してた。 サラリーマンが買ってきた、オレンジの液体。 それに何かを求める奈々。 意味がわからないまま、私は奈々が望むままにグイッと飲み干した。
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