第7話*交わる視線、交わる気持ち

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私もそれに元気な返事をして時計を見ると、授業終了まであと3分。 腰を上げて体育館を後にしようとすると、久恵も腰を上げる。 「とは言っても、伊東優が誰かとキスしたりエッチしたりしてるトコなんて想像できないよねっ」 入り口のドアに向かいながら「あはは」と笑う久恵に、私は赤面。 「え?」 そんな様子を見せた私に、久恵の足がピタリと止まる。 「そういえば私、美希が何から逃げてきたのか聞いてない」 体育館に来たときと同じ状況に戻ってしまった私たち。 2時間目終了のチャイムが鳴り響く。 でも私は3時間目も授業に参加できそうになかった。
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