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「貴様もあの魔族同様、例の件に関わっているのか??」
べリアルと対峙する男が口を開いた。
「例の件??何の話だ?」
「惚けるかッ!!」
べリアルには何の話しか分からない。
「お、俺も何の事か知らねぇんだよ!! 早くどうにかしてくれッ!」
そんな事を言い出す魔族の男に、お前のダンジョンじゃないのか??とも思ったが、この魔族の男の戦闘力は駆け出しの冒険者以下だと分かった。
「ラベルマータ家の屋敷の前でこの魔族が目撃された。目的は何だ??何を知っている??洗いざらい吐けッ」
「おお、俺はあの女に呼ばれただけなんだよ!!本当に何も知らねぇんだよ!!」
「ほう、そうか。まだ言うか……ならば【ギルドレス隊】の名に掛けて、力づくで吐かして貰おうッ!!」
男が身体強化を発動させ、戦闘体勢へと入った。
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