空炎庭城

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なかなかやるな…… 魔族に斬りかかった男をべリアルが相手する。 剣速も速く隙も少ない。 冒険者であれば、一流とも言えるレベルだろう。 だが、Xランクの天邪蜘蛛と比べれば重さもなく、脅威には感じられなかった。 「クッ……」 じりじりと男が押されていく。 それでも、べリアルと渡り合っている事は称賛に値するだろう。 「ッ……仕方ない」 男が距離を取り、剣を構え直した。 「私に魔法を使わせるとはなッ!! 斬り刻まれろ!!」 その直後、男の一太刀によりべリアルに小さな竜巻が殺到した。 風系統の魔法は火系統の魔法同様、殺傷能力が高い。 直撃すれば悪魔でも無傷とはいかないだろう。 「魔法が使えるのはお前だけじゃないぞ??」 それと同時にべリアルからも炎の竜巻が放たれた。
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