第11話*不思議な友情

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「はいどうぞ」 月曜日の教室。 朝錬を終えた私は、久恵から数冊の雑誌を受け取った。 「ありがとう!」 昨日、お洒落に気を使おうって決めた私は、久恵に優との事を報告しつつ雑誌を貸してとお願いした。 「まさか美希にファッション雑誌を貸す日が来るなんて、恋の力って偉大」 そうからかう久恵の目は三日月形。 「その目いやらしいっ」 「うひひひひ」 いつもの私と久恵の意味のない会話。 だけどこういう会話が一番楽しい。 「でも、よかったね。改めておめでとう」 久恵の笑顔に、また実感がわく。 「諦めないでよかった…」 私がそう呟く言葉の重み。 何度もうなずいてくれる久恵は、誰よりも理解してくれていた。
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