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その日の夜、連絡先を交換をした奈々からメッセージが届いた。
『今日は楽しかったね！また遊ぼ』っていう、何気ないヤリトリだけど、胸がほんわかする。
奈々とこういう風に話が出来る日がくるなんて思ってなかったから、何だか不思議。
携帯を見てニヤニヤと笑う私に、お兄ちゃんは「きもっ」っていう言葉を寄越してくるけど、別にいいんだ。
「私、モデルやってる美人サンと友達になったんだよっ」
なーんて自慢しちゃう。
「…紹介し」
「いや」
ベーっと舌を出し、逃げるように階段を登る。
「メアドだけ！」
いつも意地悪なお兄ちゃんが、逃げる私を追いかけて階段下で叫んでる。
負けてばかりだから、今日は勝った気分で嬉しい。
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