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二人のやり取りを見たジルは彼の女性の影を見出そうとしたが、外見は似ていてもそこまでは至らなかった。
しかし、シルヴァーノは興味を持ったそうで、好奇心の瞳で見ている。
「東雲さくら、か……。
あんな娘は初めて見るな」
「伝説の子孫が聞いて呆れるだけでございます」
「お前は人見知りだからな。
伝説は伝説、彼女は彼女だ。別の人物を同一に見ても意味がないだろう」
ジルこと、ジレリオ・マドレリオンは王族付きの両親の間で生まれた。
両親に似て勤勉家で努力を惜しまず、同年代の男子の中では魔術、学業、剣術すべての成績は常にトップだった。
成長するにつれ、対象の年齢関係なく様々な分野において高成績を残した。
そして、ある人物と出会う事になる。
それがシルヴァーノだった。
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