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「二人とも、魔術を知らないのか?」
「魔法って、火とか水とか風とか操るファンタジーなことか?」
「……まあ、そんな感じ?」
悟の問いに肩を竦めて答える。
「こいつは空間移動といって、この世ならどんな距離でも瞬時に移動する事が出来る。
まあ、いわゆる瞬間移動だな」
悟は開いた口が塞がらず、反対に好奇心が芽生えたのが伺えた。
架空のものだとされた常識の中で過ごした為、さくら同様に次第に目を輝かせる。
そして、再び促してシルヴァーノは光の輪の中へと入り込んだ。
「さあ、次はお二方ですよ」
「はーい!」
元気良く手を挙げてすんなりと入っていくさくらに続き、悟もまだ少し警戒しながらその中へ入って行った。
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