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二人を見送った後、改めて少女の顔を見てみる。
白い肌に肩まであった黒い髪。
年は俺と変わらない……くらいか。
この娘は、あの方を知っているのだろうか。
いろんな思考を巡らせながら、再び馬に乗り込んでジル達の後を追うように目的地へと向かうことにした。
「殿下、どうか陛下に目通りを……。
あのお二人なら、何かお解りになるかと思われます」
「見覚えあるのか?」
曖昧だが、ルリカは小さく頷いた。
知人そのものではないが、よく似ている人を知っているそうだ。
「わかった」
気に掛けるルリカに頷き、シルヴァーノはシェルスタを走らせた。
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