伝説の少女

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「東雲?!」 ジルと先に行かせた悟だった。 「あ、先輩!」 悟は少女に詰め寄るシルヴァーノを見て頭に血が上った。 「てめー、東雲に何しやがんだ!」 蹴りを喰らわそうとしたが、寸でのところで止まる。 悟の後を追ってきたジルが、その首根っこを掴んでいたのだ。 「おのれ殿下に危害を加えるなど、こちらとて容赦せぬぞ!!」 殺気立つジルを慌ててシルヴァーノが止めに入る。 「落ち着け、悟は一般人だ!  桜子様の子孫の連れ故に、傷付けるとわたしがお前を許さないぞ!」 その言葉を聞いて、ジルの動きがピタッと止まる。
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